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「カラマーゾフの兄弟」〈第1巻~第4巻〉 ドストエーフスキイ著 [本]

カラマーゾフの兄弟〈第1巻〉 (岩波文庫) 前から一度は読んでおきたいと思っていた小説です。どの訳者のにするか迷ったのですが、結局この岩波文庫の米川正夫氏訳にしました。

 登場人物の生い立ちが長々と書かれた第1巻の前半に苦戦しましたが、その後は物語にどんどん引き込まれて行きました。登場人物たちの極端な人格はとても面白く、特に物語の中心となるカラマーゾフ家の父子についての描写は興味深いものでした。自分勝手で欲望のままに生きる父。激情家の長男、理論家の二男、慈愛に満ちた三男。理屈っぽく長い文章の連続ですが、心理描写や各出来事の分析が緻密で、作家の巧みな表現力に終始圧倒されました。訳文も魅力的で、重厚な味わいを与えてくれる作品でした。

 家族について、信仰について、人間について、深く考えさせられます。また、暗澹としたカラマーゾフの父子関係とは対照的に描かれたある父子の挿話が一服の清涼剤のようで救われる思いでした。

 米川氏の訳は表現が古く、わかり辛い言い回しもありましたが、日本語の美しさ、格調の高さを楽しむことができました。本屋で亀山郁夫氏の訳もちらりと立ち読みしましたが、かなり現代的な文章で読み易そうです。こちらもいつか挑戦してみたくなりました。
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frenchblue

こんばんはっ。
“カラ兄”読んだんですね!
すごい。尊敬してしまいます。
最近ハヤっている、亀山訳じゃないところが、
さすがNAKAさんですね。

私は、活字中毒のわりには古典は全くと言っていいほど、
手をつけたことがなくて無教養丸出しでちょっと恥ずかしいので、今年は少しチャレンジしてみようかなと思っています。

ちょっと前に、岩波からケインズの「雇用及び貨幣の一般理論」も新訳が出てるのでこの辺りから...なーんて(汗)。←多分買っても途中で挫折しそうです(爆)。
by frenchblue (2009-01-20 23:14) 

Naka

frenchblueさん
こんばんは♪
時間もかかり理解するのに一苦労でしたが、
これ読んでから他の本がすごく読み易くなりました(笑)。
私は現実問題に疎くて(^^ゞ)
たまにはfrenchblueさんを見習って
経済書など読んで勉強しなくてはっ
・・・と思いはするのですが、
結局は物語に走ってしまうんですよね~
で、今は「天使と悪魔」を読んでます(苦笑)。
by Naka (2009-01-21 22:42) 

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