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2007劇場公開 ブログトップ

「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」 [2007劇場公開]

National Treasure:Book Of Secrets 2007米 ☆☆☆
監督:ジョン・タートルトーブ。出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサ、ヘレン・ミレン、ブルースグリーンウッド。
 感想が遅くなりましたが昨年観た作品です。
 ニコラス・ケイジ演じる天才歴史学者でありトレジャーハンターのベン・ゲイツは、リンカーン大統領暗殺の汚名を着せられた先祖の無実を証明するため、財宝の秘密を解き明かしていく。
 彼に協力するのは、前作に続きジャスティン・バーサ演じる天才ハッカーのライリー、そしてダイアン・クルーガー演じるベンの恋人の古文書専門家アリゲイル。息もぴったりの3人が、見事な謎解きを展開して行きます。
 ベンの行く手を阻む敵役ウィルキンソンにエド・ハリス、ベンの母親で言語学者エミリー役にヘレン・ミレンと、第一作(2004)以上に豪華な役者が脇を固めている。ヘレン・ミレンとベンの父役ジョン・ヴォイトとの元夫婦の掛け合いは味があり、ベテラン俳優たちが嬉々としてアクションに挑む姿はとても微笑ましく全体的に楽しめる作品でした。いとも鮮やかに次々と難題を問いていくベン、果ては大統領誘拐まで企てるあたり、全く現実味無く、冷静に考えると白けてしまうが、そこを抑えて考えすぎず映画の世界に身を置くと結構心地よいかも。
 アクションは地味だがその分遊園地のアトラクションのように安心したドキドキ感を味わえる。敵役ウィルキンソンもどこか憎めないキャラになっていて家族で楽しめる娯楽作品としては上手く出来た作品ではないかと思います。
 ただ、頭脳明晰で格好良いベン・ゲイツにニコラス・ケイジははまり役だと思うが、彼の魅力はもっと別の場所に見出したいのがファンとしての勝手な意見です。


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「ボーン・アルティメイタム」 [2007劇場公開]

 The Bourne Ultimatum 2007米 ☆☆☆☆
 監督:ポール・グリーングラス。原作:ロバート・ラドラム。出演:マット・デイモン、ジュリアスタイルズ、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、ジョーン・アレン、パディ・コンシダイン、エドガー・ラミレス、ジョーイ・アンサー、コリン・スティントン、アルバート・フィニー、ダニエル・ブリュール。
 CIAで訓練を受けた後、記憶を消され組織から追われる暗殺者”ジェイソン・ボーン”が主人公のシリーズ3部作の完結編。”自分”を取り戻すため、組織に立ち向かうボーンの壮絶な戦いを描く。
 最後通告=アルティメイタムと銘打つだけあって、また、完結編に正に相応しい、見応えある攻防戦でした。「ボーン・スプレマシー」を観た時(実は「ボーン・アイデンティティ」は観ていない。)、”マット・デイモンってこんなに格好良かったっけ!?”と思いましたが、当作品はそれ以上。終始スピード感と緊迫感に満ちた映像のマジックもあると思いますが、頭脳明晰であらゆる危機をスマートに切り抜けていくボーンの様は、本当に格好良くて爽快な気分にしてくれます。ストイックで華麗。言う事なしです。
 ボーンに協力したことで組織から狙われるCIA諜報員ニッキー(ジュリア・スタイルズ)、組織の動向を疑問視するCIA内部調査局長パメラ(ジョーン・アレン)、それぞれの女性とボーンとの間に生まれる微妙な絆にも心を掴まれます。
 またデヴィッド・ストラザーン、スコット・グレンなど、この手のスパイものに嵌る俳優陣の中、ダニエル・ブリュール、アルバート・フィニーといった意外な役者を観られるのも豪華。大満足の作品でした。


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「今宵、フィッツジェラルド劇場で」 [2007劇場公開]

今宵、フィッツジェラルド劇場で (DVD)
 A Prairie Home Companion 2006米
 ☆☆☆☆
 監督:ロバート・アルトマン。原案・脚本:ギャリソン・キーラー。出演:メリル・ストリープ、リリー・トムリン、ギャリソン・キーラー、ケヴィン・クライン、リンジー・ローハン、ヴァージニア・マドセン、ジョン・C・ライリー、マーヤ・ルドルフ、ウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、メアリールイーズ・バーク、L・Q・ジョーンズ。
 映画館で観るつもりで観られなかったロバート・アルトマンの遺作をやっと観ました。
 フィッツジェラルド劇場で長年に渡って公開生中継されてきたが、企業買収により打ち切りが決まった人気ラジオ番組 A Prairie Home Companion。舞台裏で出演者たちの複雑な想いが交錯する中、最後のショウが着々と進行していく。
 楽屋とステージを行き来しながら、臨場感溢れる映像が次から次へと映し出されます。そのダンスするような流麗なカメラワーク、シニカルな話題でさえ耳に優しい自然な会話、ノスタルジックで哀感漂うカントリー音楽。サスペンスを匂わせる事件もあり、映画を観る喜びを心底実感できた作品でした。
 また、個性的な役者たちが奏でるアンサンブルは正に豪華。自ら脚本を書き、劇中で絶妙な司会ぶりを見せる、実在する同名番組の司会者ギャリソン・キーラーをはじめ、メリル・ストリープ、ジョン・C・ライリー、ウディ・ハレルソンなど、どの役者も確かな演技力を感じさせる存在感で、それぞれのパフォーマンスは、可笑しかったり切なかったり、思わず引き込まれました。
 人生の哀しさと暖かさが詰まっていて、味わい深く、このままずっと観ていたいと思うくらい心地良い作品でした。
 それにしても、劇場で観られなかった事を今更ながら後悔。ちなみにレンタルで観た後すぐにDVD購入を決めました。まずは、時間切れで見られなかったK・クラインと監督のコメンタリーの特典をじっくりと楽しみたいと思っています。


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「ヴィーナス」 [2007劇場公開]

 Venus 2006英 ☆☆☆☆
 監督:ロジャー・ミッシェル。出演:ピーター・オトゥール、レスリー・フィリップス、ジョディ・ウィッテカー、リチャード・グリフィス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ。
 老俳優モーリスの友人イアンの家に若い娘ジェシーがやって来る。乱暴で無作法で野放図なジェシーを嫌うイアンに対し、モーリスだけは彼女に興味を抱き世話を焼く。若い娘との交流を通して生き生きと描き出されるモーリスの最期の日々・・・。
 ”エロじじい”の言葉に屈することなく必死にジェシーを口説くモーリス。いい年をして…、と思わず引いてしまう所もあるものの、若い娘を相手にすることを楽しみ、自らの生に意味を見出すモーリスの姿が、次第に愛しく思えて来るから不思議です。職業が同じ俳優ということもあって、自身を演じているかのようなピーター・オトゥールの演技が実に味わい深い。若かりし頃のオトゥールの写真を見るにつけても、全ての人間が平等に老いて行く哀しさを改めて感じさせられます。
 作中、モーリスとジェシーとの関係と同じく興味深かったのが老人同士の会話。老人らしい話題や、自分勝手な話し方が、とてもリアルです。ネガティブな友人の言葉にモーリスがユーモラスな突っ込みを入れるという掛け合いが絶妙。笑いの中に、痛々しさ、哀しさ、切なさ、そして優しさが込み上げて来ました。
 友人同士のダンス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ演じる元妻とモーリスの会話など、胸を打つシーンや台詞が沢山ありました。死を間近にした老人の若さへの憧憬や人生への悔恨、年齢に関係ない人間の尊さなど、人生の機微がしみじみと心に沁みる作品で、程よく毒の効いたところがイギリス映画らしくて気に入りました。


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「そして、デブノーの森へ」 [2007劇場公開]

 2004仏伊瑞 ☆☆☆
 監督・脚本:ロベルト・アンド。出演:アナ・ムグラリス、ダニエル・オートゥイユ、グレタ・スカッキ、ミシェル・ロンズデール。

 (かなり久しぶりの更新でお恥ずかしいのですが・・・m(__)m)

 男の前に突然現れた謎めいた美女。彼女は義理の息子の花嫁だった。やがて何者かが男を脅迫する。
 ・・・と官能サスペンスドラマにありがちな展開ですが、女の正体と男の過去が明かされて行く過程で揺れ動くそれぞれの心情が繊細に描かれていて、なかなか見応えある作品でした。
 アナ・ムグラリスの芸術的なまでに美しい肢体と、ダニエル・オートゥイユのいつもながらじわじわと内面を滲み出す演技(絞った体にスーツが似合っていました^^)が良かった。個人的には裸で絡むシーンが多過ぎじゃないかと思った(特に前半)けど、イタリアスイス、ポーランドと場所を移して、三様の深みのある美しい風景は、全編に格調高い雰囲気を与えていて良かったと思う。



(以下、ネタバレです)

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「善き人のためのソナタ」 [2007劇場公開]

Das Leben Der Anderen
2006独 ☆☆☆☆
監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール。
 ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ。共産主義体制の下、秘密警察”シュタージ”は反体制派への徹底的な監視と抑圧を行なっていた。そんな中、劇作家ドライマンとその同棲相手の女優クリスタを日夜盗聴、監視する任務を受けた”シュタージ”の局員ヴィースラー大尉は、彼らの人間らしい自由な生活や考え方に次第に感化されていくのだった。
 例えば同じ時代を描いた「グッバイ・レーニン」は、社会の変化をユーモアを混ぜながら、また過去への懐古的な思いを匂わせながら描いてあり、比較的気楽な気持ちで観ましたが、この作品を観て、時代に翻弄された人々の抱える問題の深刻さに改めてショックを受けました。何よりこのような重大な人権侵害がたった20数年前の東ドイツで当たり前のように行なわれていたとは。体制側の人間の不正、監視に怯える人々、保身の為密告を余儀なくされる恋人など、暗澹たる社会を目の当たりにし(主役のウルリッヒ・ミューエ自身も妻に監視されていたとのこと)とても恐ろしくなりました。また、監視社会での体験や西側からの差別、生活の変化など、ベルリンの壁崩壊後も残る旧東ドイツの人々の傷跡を想像し、何とも言えず切ない気持ちにもなりました。
 映画では、そんな抑圧された陰湿な社会の中で、主人公ヴィースラーが未知の世界に、少しずつ少しずつ傾倒していく様子が実に上手く描かれていきます。ウルリッヒ・ミューエの抑えた演技が秀逸です。人間らしい感情と、国家の非道な任務との狭間で苦悩するヴィースラーの心の葛藤が静かに綴られていて、その良心の苦しみや新たな世界を知った悦びがリアルに伝わって来る。”この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない”というコピーになったのが、ドライマンがピアノで弾いた”善き人のためのソナタ”という曲。曲自体はあまり印象に残っていないのですが、曲を聴いて涙するヴィースラーの姿には、深く胸を打たれました。
 描かれた時代は暗く、映像も陰湿な空気を醸していますが、だからこそその中で映し出される人間の良心がひと際輝いて見える。任務に背いてでも良心に逆らって生きることのできないヴィースラーの姿、そしてドライマンと彼との間に生まれる暖かい絆に、人生の素晴らしさを感じ、大きな希望を与えられた気がします。


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「007/カジノ・ロワイヤル」 [2007劇場公開]

 2006 米英 ☆☆☆
 テロ根絶の使命を得て世界を股にかけ大活躍の若きジェームズ・ボンド・・・。
 上映時間2時間半は長かったけど、派手なアクション、二転三転するストーリー展開、様々な国の美しい景色など、楽しめる要素が満載。テーマ曲に乗った洒落たタイトルバックも思わず見惚れてしまいました。ボンドガール=エヴァ・グリーンの美貌も。
 さて、6代目新ボンド、ダニエルクレイグですが、格好良かった! 007シリーズは、ピアース・ブロスナンのボンド一作品しかきちんと観ていない(たぶん)ので、過去の作品と較べられないし、「ボンド」のイメージも曖昧なのだけど(^^;、クレイグのボンド、なかなか様になっていたと思います。マッチョな体に細身のスーツで決めた姿はとてもダンディだし、繊細そうな表情が女心をくすぐります。(緊張感溢れるポーカーの駆け引きのシーンでは、「シンシナティ・キッド」のS・マックィーンがちょっと重なりました。) 007に成り立てとあって、向こう見ずのアクションや愛した女性への一途さなど、がむしゃらで若さに溢れたボンドを魅力的に演じていた。今後は更にエレガントで余裕を感じさせる大人なボンドへの成長ぶりを期待したいと思います。(次作は在るのでしょうか!?)
 ダニエル・クレイグという俳優をしっかり見たのは今回初めて。「ミュンヘン」「レイヤーケーキ」など他の作品も観なくては!と思いました(^^。


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「あるいは裏切りという名の犬」 [2007劇場公開]

 2004 仏  ☆☆☆☆

 やっと観ました♪ 祝日の月曜日、初回。銀座テアトルシネマ(150席)は満席状態。すごい人気です。

 パリ警視庁。正義感に溢れ部下の信頼の厚いBRI(探索出動班)所属のレオ・ヴリンクスと、次期長官の座を狙うBRB(強盗鎮圧班)所属のドニ・クラン。連続現金輸送車強奪事件の犯人逮捕を巡って、二人の警視が激しく対立する。・・・というストーリー。警視庁内部に発生するドロドロした勢力抗争が興味深かった。監督のオリヴィエ・マルシャルは元警察官、共同脚本は元刑事で、実際の事件を参考にしたストーリーというのもすごい。私は特に後半の展開に目が離せませんでした。
 暴力、野望、憎しみ、裏切り。危険な感情が交錯するレオとドニの攻防。まさに生死を賭けた壮絶な男の戦いにぐいぐいと引き込まれました。しかも、かつては友人であり同じ女性を愛していたという二人の複雑な関係が、終始無常感を漂わせながら、緊張感溢れる、何とも言えない深い味わいのある作品に仕上がっていました。
 さすが名優の二人、ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの存在感は素晴らしく、特にオートゥイユはその佇まいから滲み出る男臭さと悲壮感が色っぽくてとても素敵でした(^^。また、脇の俳優たちも皆、重厚な演技で存分に魅了してくれます。アクションシーンや色調や音楽は、想像していたよりスタイリッシュでしたが(個人的にはもう少し抑えた方が好み)総合的にはとても見応えのある大満足の作品でした。
 当作は英語でのリメイクが決まっているみたいです。ロバート・デ・ニーロ&ジョージクルーニー主演で、仏俳優のこの渋さがどこまで出せるのか・・・(?)


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